リハビリテーション科

 
  海外OB・OGインタビュー
 
 
  スタッフインタビューです

湘南の海をイメージした薄いブルーのユニフォームを着ているのがリハビリテーション科のスタッフです。 当科は病院併設施設であるライフメディカルフィットネスをはじめ法人内のほぼ全ての施設で皆さまのお手伝いをさせて頂いています。 「リハビリ=辛い」というイメージをもたれている方も多いと思いますが、楽しい時間や楽しくなるための時間を 共有できるように皆さまと頑張っていきたいと考えています。

概要・診療科紹介

「リハビリテーション裁判」ってご存知でしょうか?リハビリテーションの語源といわれているのがこの裁判だという説があります。

フランスとイングランドの100年戦争でフランス側の剣士として大活躍したジャンヌ・ダルクという女性がいました。 映画になったこともあるのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。そんな彼女ですが、当時の教会から正統信仰の教えに反する 異端として処刑されてしまいます。しかし、その裁判にはさまざまな問題があったために後年ジャンヌ・ダルクが本当に異端であったか どうかが審議され、彼女は無罪となったのです。彼女に無罪判決を下したこの裁判が「リハビリテーション裁判」と呼ばれ、 「リハビリテーション」は「名誉を回復する」という意味で使われるようになったのがそもそもの始まりだという説です。

リハビリテーションと聞くと機能訓練や装具を使って歩くシーンなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。 もちろん、それらもリハビリテーションの一部ではありますが、ジャンヌ・ダルクの話を持ち出すまでもなく本来はもっと 広い意味で使われる言葉なのです。機能的に治せるものはしっかりと治し、治らないものは生活環境を工夫したり周囲の助けを借りたりして、 その人がその人らしく生きていく。言い方を変えれば怪我や病気によって様々な制約が残っていても、より幸せに生きていける方法を治療者と 患者さまが一緒に探していくのが本来のリハビリテーションだと思います。

当院では病院の理念に沿って、予防医学・急性期・回復期・維持期・在宅でのリハビリテーションを提供しています (在宅については現在の所、新規の患者さまの登録はストップさせていただいております)。また特定の治療主義にとらわれず、 各セラピストが得意とする治療を提供しています。基本的にはヒトの動きを科学的に分析する運動学という学問をベースとした治療ですが、 マニュアルセラピー、PNF、インソールなど様々な手技を用いた治療も行っています。また、3学会合同呼吸療法認定士や日本理学療法士協会が認定する認定理学療法士(神経系、運動器、スポーツ)、専門理学療法士(運動器)や、がんリハビリテーション研修修了者も在籍しています。

リハビリテーションに何を期待するかは人それぞれだと思います。私達はリハビリテーション部門のスペシャリストとして、 縁あって担当させていただく全ての方々に幸せになっていただきたいと考えています。そのためにしっかりと説明をし、 リハビリテーションの具体的な方法などについても随時相談させていただき、治療者も利用者もそれぞれの責任を果たしながら 幸せなゴールに向かって歩んでいきたいと思っています。

特色

1.卒前・卒後教育

「21世紀のキーワードは教育である」という当法人理事長の理念の下、卒前・卒後教育に力を入れています。 理学療法部門では卒後2年間の研修制度を取り入れて既に15年以上が経過し多数の修了生を輩出しました。 卒前教育として年間を通して学生さんの受け入れも行い、学生さんからも刺激を頂いています。

2.研究

年1回、法人内のリハビリテーション部門スタッフ全員参加で研究発表会を行っています。 整形外科の手術後、日常生活場面での工夫、失語症、老人保健施設に関する問題など内容は多岐に渡っています。 この発表会から各種学会発表に発展した演題もあり、今後も継続していきたいと考えています。

診療方針

1.診療方針

急性期から在宅まで、藤沢北部の医療を守るために病院内でのリハビリテーションはもとより、 当院で手術を受けた患者さまの退院後の外来フォローも行っています。 院内各診療科(整形外科・内科・外科など)からの依頼に対応するだけでなく、 リハビリテーション専門医の診療も行っております。

2.特色ある診療内容

痙縮に対するボトックス注射、嚥下造影検査、義肢・装具作成、スポーツ外傷や障害に対する治療も行っています。

設備

リハビリテーション室
Biodex
(等速性筋力測定器)

詳しい設備等については、「回復期リハビリテーション病棟」のページをご覧ください。

回復期リハビリテーション病棟