集中治療部

 現在の医学では,単一臓器の機能不全にある患者の救命率は,高い値を示しています。しかし,不全臓器数が 2 ないし 3 と増す毎に救命は困難となります。侵襲度の大きな手術の術後患者,あるいは様々なタイプのショック状態にある患者では,そうした多臓器不全を未然に防ぐべく集学的治療を必要とします。患者の主治医はもちろん,集中治療医,看護師,臨床工学技士,薬剤師,栄養士が有機的に連携し,各々の領域の専門的技量を発揮しつつ相互補完することによって、患者の予後を改善することが可能となります。手術室における医療介護提供者側の主役が,術者であることは万人が認めるところですが,集中治療室においては,常に患者に寄り添う看護師こそが主たるケア提供者といえます。また, 重篤な患者ほど,様々な医療機器による臓器補助を受けることになり,臨床工学技士による専門的サポートのない集中治療室の存在は考えられません。さらに近年は,集中治療室の患者においても,早期リハビリテーションの重要性が指摘されています。人工呼吸中の患者でさえ,持続鎮静下に安静臥床を強いるのではなく,床上リハから病棟内歩行まで積極的に行われる時代となりました。その意味では,集中治療室における作業療法士の重要性は,過去に例がないほど高まっています。
 藤沢湘南台病院の集中治療室の特徴は,こうした医療介護提供者間の連携が非常に良い点です. 私どもは,高度な侵襲に曝されて重篤な状態にある患者が,日毎に改善し元気に退室,退院されるのをなによりも楽しみに HCU 業務に勤しんでいます。

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