循環器内科

 
  循環器内科
      
 
  Shock Wave

  • 概要・特色

  • 外来診療予定・医師のご案内

当院循環器科では、急性心筋梗塞・狭心症といった動脈硬化性心疾患、心筋症・心臓弁膜症に続発した心不全、 肺血栓塞栓症、不整脈のほか、下肢閉塞性動脈硬化症などを対象とした診療をしております。

すべての治療を安全にかつ確実に遂行することは大前提です。中には状態の極めて厳しい、重症患者さまもいらっしゃいますが、 どんな時でも患者さまのためにいかに迅速に行動できるか、そして当科で治療を受けて本当に良かったと患者さまに心より喜んでいただくために 何ができるかということを、診療に関わる全職員が一丸となって追求していく所存です。 それこそが我々が地域から求められている役割であり、少しでも皆さまのお役にたちたいと考えております。

概要・診療科紹介

主な外来検査として、心臓機能を評価する心臓超音波検査、不整脈を検索・評価するホルター心電図(24時間心電図)、 狭心症・冠動脈硬化症を調べる運動負荷心電図・マルチスライスCTなどがあります。下肢動脈狭窄を疑う方にはABI検査(上腕と足首の血圧比)を施行します。

また、血管障害、つまり「動脈硬化」を初期段階から数値として把握する、血管内皮機能検査(FMD検査)も施行しております。 胸部不快感や動悸、呼吸困難、歩行時のふくらはぎの痛み・しびれなどの症状を認める方はもちろん、健康診断で心電図異常を指摘された方、 糖尿病・メタボリックシンドロームといった循環器疾患の危険因子をお持ちの方は、お気軽にご来院ください。

入院患者さまへの検査・治療としては、心不全治療のみならず、当科では2000年以降、心臓・末梢血管のカテーテル検査・治療および 永久ペースメーカー植え込み手術を充実してきました。2014年度に最新の医療機器を導入しました(詳細は後述の当科の特色を御参照ください)。

特色

2014年後半より、藤沢湘南台病院循環器科では、3つの新規導入事業を開始しました。

1.心臓カテーテル装置および周辺機器の更新

東芝社製INFX-8000Vを導入し、2014年9月末リニューアルオープンしました。 従来装置に比べ非常に視認性の良い透視・撮影画像が得られるのみならず、線量低減機能や被ばく量積算表示機能をオプションとして採用したことで、 最大で90%の患者線量被ばく低減を可能とし、かつ患者皮膚被爆をリアルタイムに表示することが可能となりました(図1)。 また、術前のCT画像と透視画像をリアルタイムに融合させる3D-Roadmap機能を搭載したことで、血管内治療を3次元的に施行することができるようになりました(図2)。 最先端の技術革新を患者さまの治療に生かした治療を施行しています。

患者皮膚被爆をリアルタイムに表示
図1
CT画像と透視画像をリアルタイムに融合
図2

2.冠動脈CT事前予約システム

当院で使用している冠動脈CT検査をより簡便にご活用して頂くべく、クリニックからの事前予約システムの運用を開始しました。 病診連携室へのご連絡にて予約を事前にお取りし、患者さまには直接検査のみ当院へ来て頂くシステムです。 検査結果は直接ご依頼頂いたクリニックへ後日送付します(早めに精査が必要な患者さまに関しては直接お電話させていただく場合もございます)。

3.血管内皮機能検査(FMD;血流依存性血管拡張反応検査)の開始

動脈硬化の初期段階で生じる血管内皮機能障害を調べる検査です。血管の最も内側にある内皮細胞は、血管拡張性物質である一酸化窒素の 放出をはじめとした多彩な血管保護作用を有しております。内皮細胞が傷つくと、血管保護作用が阻害され、 そのまま修復されずに経過すると動脈硬化が進展し、いずれ狭心症・心筋梗塞や脳梗塞などの疾患につながります(図3)。 FMD検査では、上腕部をカフというバンドを巻いて5分間圧迫・解放した後に生じる血管拡張性変化を超音波エコーで評価します。 血管拡張が乏しいということは、内皮機能が衰えている(=動脈硬化の第一段階)ということになります。さらに動脈硬化をお持ちの方も、 生活習慣の改善や薬剤介入により、血管機能が改善しているか否か把握することができます(図4)。

図3
図4

症例実績

2023年度 主な症例件数
心エコー検査 2,485 冠動脈造影検査 216
頸動脈エコー 190 PCI 150
ホルター心電図 296 EVT 23
トレッドミル運動負荷検査 87 一時的ペースメーカー留置 11
経食道心エコー 5 永久ペースメーカー植え込み 14
冠動脈CT 189 下大静脈フィルター挿入術 0
ABI 486 カテーテルアブレーション 48
FMD 3    
症例数合計 : 4,203

外来診療予定

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