皮膚科
概要・特色
外来診療予定・医師のご案内
当科は平成20年より皮膚科専門の医師が常勤となり、近隣の皆さまの皮膚に関するトラブルやお悩みに幅広く対応しております。 皮膚は水分の喪失を防いだり、体温調節をしたり、外界の刺激からのバリアであったり、感覚器であったりと様々な役割を果たしている"人体最大の臓器"です。 一般的に皮膚の病気は軽症のものが多く軽視しがちですが、なかなか完治せず再発を繰り返すものも多くあり、 人の目に見える部位ですと精神的苦痛が大きいと言われています。また"皮膚は内臓の鏡"とも言われ、皮膚症状から内臓疾患が疑われる例も少なくありません。 どんな些細なことでも構いませんので、皮膚に関して気になることがありましたら、お気軽に受診されてください。
概要・診療科紹介
診療体制
皮膚科疾患全般を取り扱っております。診療は医師2名(火曜は1名)で行っております。 皮膚疾患は多岐に渡り、また慢性的で治りにくい疾患が多いのも特徴です。 詳細な問診などから悪化要因を推測し、必要な検査を行い、症状を改善・コントロールできるように治療を行っていきます。 皮膚軟部組織感染症、帯状疱疹、自己免疫性水疱症、重症の中毒疹・薬疹、アトピー性皮膚炎の教育など入院加療が 好ましい患者さまに対して、入院をお薦めしています。また月曜午後と土曜(第2・4)午前に手術を行っております (予約制となっております)。近隣の開業医の先生方との病診連携、また必要があれば大学病院へのご紹介も行っております。 患者さま一人ひとりに合わせた医療を心掛けていきたいと思います。
診療方針
当科で取り扱う主な疾患
アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの湿疹・皮膚炎群、蕁麻疹・痒疹・皮膚そう痒症、紅斑・紅皮症、 中毒疹・薬疹、水疱症・膿疱症、膠原病、角化症、皮膚腫瘍、褥瘡・皮膚潰瘍、ウィルス感染症、細菌感染症、真菌症など皮膚科疾患全般
主な疾患と診療内容
アトピー性皮膚炎
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインに沿った標準的治療に加え、スキンケア指導も行い総合的な診療を行います。
重症の場合は入院加療致します。
ウィルス性疣贅
尋常性疣贅の場合は、液体窒素療法を行います。内服薬や外用薬を併用することもあります。
尖圭コンジローマの場合は、外用薬、液体窒素療法、焼灼術などを行います。
尋常性乾癬
外用薬が基本ですが、内服薬を併用することもあります。
重症で光線療法や生物学的製剤が必要と判断される場合は、連携病院へご紹介します。
尋常性ざ瘡(にきび)
個々の患者さまに合った内服薬や外用薬を選択し治療を行います。漢方薬を併用することもあります。
またケミカルピーリングが望ましいと判断される患者さまは、当院形成外科へ依頼を致します(自費となります)。
水疱症・膿疱症
検査(採血や皮膚病理組織学的検査)を行い診断し、治療を行います。
重症の場合は入院加療致します。
膠原病
皮膚所見や随伴症状より膠原病が疑われる場合、抗体検査や皮膚病理組織学的検査を行い診断し、内科と連携して治療を行います。
褥瘡・皮膚潰瘍
局所軟膏処置・創傷被覆材や閉鎖密閉療法などで治療を行います。
潰瘍の原因となる疾患が隠れていないか、他科と連携し精査・治療致します。
またマットやベッドの選択や創傷周囲のスキンケアについて、当院の皮膚・排泄ケア認定看護師にアドバイスをもらいます。
皮膚腫瘍
良性か悪性かを判断し、皮膚生検術などを行い診断します。
必要に応じて手術を行います。
ウィルス感染症
麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、帯状疱疹など検査・診断・治療を行います。
重症の場合は入院加療致します。
細菌感染症
伝染性膿痂疹(とびひ)、蜂窩織炎など検査・診断・治療を行います。
重症の場合は入院加療致します。
真菌症
顕微鏡検査で真菌を確認し診断・治療を行います。
爪白癬に対しては、状態に応じて内服治療を行います。
男性型脱毛症(AGA)
フィナステリド(プロペシア)の内服治療を行います(自費となります)。
陥入爪(巻き爪)
ガター法、ワイヤー療法(弾性ワイヤー,VHO式ワイヤー)を行います(ワイヤー療法は自費となります)。
皮膚科の検査
皮膚の顕微鏡検査
真菌(水虫やカンジダなど)、ヘルペス・水痘・帯状疱疹などのウィルス感染症、頭ジラミ、疥癬の診断のために行います。
アレルギー検査
アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などに対して採血検査を行います。
また薬剤に対してパッチテストを行います。
ダーモスコピー
悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚悪性腫瘍の診断に有用です。
皮膚生検術(皮膚病理組織学的検査)
皮膚病や皮膚腫瘍の一部を切り取り、診断を確定するために行います。