眼科
概要・特色
外来診療予定・医師のご案内
地域医療支援病院として、地域に密着した幅広い眼疾患の治療を行っております。
近隣の眼科開業医の先生方から、非常に多くの患者さまのご紹介いただいております。
大学病院とも連携して、より質の高い医療の提供を行っております。
患者さまに対しては、十分な説明と丁寧な診療を心がけております。
眼科部長の診察は、一部新患外来担当医師がお手伝いすることがございます。予めご了承お願いいたします。
概要・診療科紹介
主な対象疾患および治療法
白内障
水晶体の混濁によって、視力低下をきたす疾患です。当院では主に局所麻酔下(点眼麻酔)で、 極小切開白内障手術を行っております。入院手術(片眼で2泊3日が基本)と外来手術(日帰り手術)の両方を行っております。 難症例(成熟白内障、チン氏帯脆弱、角膜混濁、散瞳不良、IFISなど)にも対応しております。 眼内レンズが挿入されていない症例または挿入が困難な症例に対しては、眼内レンズ縫着術も行っております。 後発白内障に対しては、YAGレーザーによる後嚢切開術を行っております。
緑内障(開放隅角緑内障・正常眼圧緑内障)
視神経が障害され、視野が欠けていく疾患です。治療の第一選択は眼圧下降薬の点眼です。 薬物の進歩により、早期に発見した場合、点眼薬で進行を抑えられる方が多くなっています。 点眼薬で進行を抑えることのできない場合はレーザー治療や緑内障手術が必要になります。 当院では、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)を行うことができます。 緑内障手術に関しては、大学病院等と連携して治療を行っております。
急性緑内障発作
急激に眼圧が上昇し、頭痛、霧視、吐き気などの症状が出現します。 適切な処置をせず、放置すると失明に至ることもある疾患です。 緊急処置が必要で、当院ではレーザー虹彩切開術、周辺部虹彩切除術、白内障手術などで対応しております。
網膜硝子体疾患
- 糖尿病網膜症-糖尿病3大合併症の1つで、糖代謝異常により網膜に障害が生じて視力低下をきたす疾患。 蛍光眼底造影検査、網膜光凝固術、ステロイドテノン嚢下注射、抗VEGF療法など行っております。
- 網膜静脈閉塞症(網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症)-網膜の静脈が閉塞して、眼底出血や黄斑浮腫をきたす疾患。 蛍光眼底造影検査、網膜光凝固術、抗VEGF療法など行っております。
- 加齢黄斑変性-加齢に伴い、網膜にある黄斑部が変性をきたす疾患。蛍光眼底造影検査、網膜光凝固術、 抗VEGF療法など行っております。当院にはPDTなどはないため、疾患の状態によっては、専門病院への紹介を行うことがあります。
- 黄斑円孔、黄斑上膜、網膜剥離、硝子体出血、増殖糖尿病網膜症などに対して硝子体手術(入院手術)を行っております。強膜バックリング手術が必要な場合は大学病院等へ紹介しております。
設備
1.OCTスキャナー(光干渉断層計)
近赤外線を用いて、患者さまの負担がほとんどなく、前眼部および網膜の断層像を撮影することのできる最先端の機器です。 緑内障に関しては、隅角や視神経乳頭(神経網膜厚)の評価ができます。網膜に関しては、特に黄斑部病変の評価を迅速に行うことができます。 当院ではZeiss社のCIRRUS 6000を使用しております。
2.光学式生体計測装置
白内障手術における眼内レンズ度数計算のために、眼軸長等を正確に測定する装置です。当院ではZeiss社のIOLマスターモデル500を使用しております。
3.手術顕微鏡
当院では最新型の顕微鏡、Zeiss社のOPMI Lumera 700を使用して手術を行っております。
4.白内障手術装置
当院ではAlcon社のセンチュリオンビジョンシステムを使用しております。極小切開白内障手術に対応しており、効率性の高い安全な白内障手術を行うことができます。
5.YAG・SLTレーザー装置
後発白内障治療(YAG)と緑内障レーザー治療(SLT)を行うことができる装置です。当院ではEllex社のTangoを使用しております。
6.その他
オートレフケラトメーター、ノンコンタクトトノメーター、超音波画像診断装置(Aモード、Bモード)、 眼底カメラ、スペキュラマイクロスコープ、視野計(HFA、GP)、網膜電図検査器(ERG)、眼球運動検査器(Hess)などがあります。
症例実績
2023年度 主な症例件数 | |||
---|---|---|---|
白内障手術 | 987 | ||
網膜硝子体手術 | 35 | ||
緑内障手術(iStent,GSL) | 2 | ||
外眼部手術 | 40 | ||
硝子体内注射 | 584 | ||
手術合計 : 1,648 |