大腸肛門病AELICセンター
|
|
|
概要・特色
外来診療予定・医師のご案内
椅子、車を多用する生活様式の中や食生活の変化の影響で大腸肛門病は今や現代病の一つとなっています。 増え続ける大腸がんを予防していく一方、5人に4人が悩まされている痔疾患を確実に、より自然に近い形で治療していきたい、 また潰瘍性大腸炎やクローン病という炎症性腸疾患(IBD)を内科的、外科的治療を行いより良い生活を送ってほしい、 そんな思いで大腸肛門病の専門センター、AELIC(エイリック)センターを開設しています。
概要・センター紹介
AELICとは、
- A
- Anal 肛門疾患の診断治療、手術
- E
- Endoscopic 内視鏡検査・処置
- L
- Laparoscopic surgery 腹腔鏡下手術
- I
- IBD(Inflammatory Bowel Disease)潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患
- C
- Chemotherapy 大腸がん抗がん剤治療
これらすべてを若いドクターに勉強してもらいたいという思いで開設したセンターです。
診療方針
1.Anal
痔核、痔瘻、裂肛などに対して硬化療法(ALTA注)、根本手術、括約筋温存などなど、患者さまの一生に渡って不都合が起きることがなく根治できるよう診療、診察を行っています。
直腸脱に関しては、三輪ガントティールッシュ法(絞り込み)、アルテマイヤー法(経直腸的切除術)、腹腔鏡下直腸固定手術など様々な方法を用いて治療を積極的に行っています。
また、排便機能障害に対して専門的に取り扱うようにしており、便失禁などでお悩みの方のご相談にのっております。仙骨神経刺激療法(SNM)も対応しております。
※仙骨神経刺激療法(SNM)
排便に関する神経に持続的に電気刺激を与え、便失禁の症状改善を図る方法です。2014年4月から日本でも保険診療下で行うことができるようになりました。
便失禁やSNMに関する詳細については、日本メドトロニック株式会社の啓発サイト「おしりの健康.jp」をご覧下さい。
2.Endoscopic
大腸内視鏡検査、内視鏡的処置(EMR、ESD)などを行っております。当院での内視鏡は、つらくないように鎮静して検査することが多いです。
3.Laparoscopic surgery
進行大腸がんや内視鏡治療時の検査結果で、追加切除が必要だった場合に腹腔鏡手術(ロボット支援下手術を含む)を行っております。 内視鏡外科学会技術認定の資格も有しており、安全に施行されております。
4.IBD
CAP療法や、免疫抑制剤などの内科的治療から、外科的手術、またクローン病の肛門病変についても、すべてに積極的に対応しております。 潰瘍性大腸炎に対しては、大腸全摘、回腸肛門吻合を行っております。
5.Chemotherapy
進行再発大腸癌に対して、術前・術後化学療法を積極的に行っております。 外来化学療法室を完備しており、認定薬剤師・認定看護師を配置し、患者さまには安心、安全、快適に施行して頂けるように対応しております。
認定施設
- 日本大腸肛門病学会認定施設
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 日本消化器病学会専門医制度認定施設
症例実績
項目 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
痔核 | 196 | 297 | 369 |
痔瘻 | 118 | 128 | 160 |
深部痔瘻 | 7 | 30 | 165 |
裂肛 | 30 | 44 | 35 |
肛門周囲膿瘍 | 55 | 54 | 66 |
直腸脱 | 35 | 43 | 44 |
結腸癌 | 58(30) | 56(31) | 57(29) |
直腸癌 | 30(26) | 44(37) | 46(38) |
大腸ポリープ | 1,213 | 687 | 394 |
潰瘍性大腸炎、クローン病 | 1 | 1 | 3 |
その他 | 48 | 31 | 31 |
合計 | 1,791(56) | 1,415(68) | 1,370(67) |