H.S(平成29年卒)
 藤沢湘南台病院での薬剤師レジデントとしての日々は、薬剤師としての将来を考える上で必要不可欠なものとなっています。
 私は急性期から慢性期まで、また外科から内科まで様々な症例と関わる機会が得られるのではないかと考え、数ある病院の中でも藤沢湘南台病院を志望しました。どこかの科に偏るのではなく均等に学んでいく中で、理学療法士と喘息患者さまの吸入指導を行う機会がありました。そこから吸入薬全般に興味を持ち、呼吸ケアサポートチームに加えていただき、医師や看護師・理学療法士・臨床工学技士などほかの職種と関わる機会が増えてきました。チームの活動の中で吸入薬に関する院内勉強会の講師を務めたり、カンファレンス参加を通して職種ごとの視点の違いを学ぶ経験を得ることができました。多職種チームに限らず、病棟でも医師や看護師と関わる機会を得られたことはかけがえのない経験です。
 また、日常業務の中で学んだことをまとめるレポート、研修する病棟ごとでの症例発表、レジデントのまとめとして学会発表とステップアップして行ってきたことは現在の自信に繋がっています。
 レジデントの2年間で得たものを活かして今後も研鑚していきたいと思います。


K.I(平成27年卒)
藤沢湘南台病院でのレジデント期間を修了し、振り返ってみると患者さま、先輩薬剤師、医師、看護師など様々な方に力を借りながら薬剤師としての基礎を学ぶことができたと感じています。
 病棟にはレジデント1年目の7月から配属となりました。最初に配属となった病棟は高齢者が多く、内服している薬の数も多かったので薬の管理が煩雑でした。そのような中で、どうしたらミスを防ぐことができるかを先輩薬剤師の協力の下、現場で学ぶことができました。病棟内はスタッフ同士のコミュニケーションが盛んで、働きやすい環境でした。
 現場で薬剤師として働く中で、理想の薬剤師像にも変化が出てきました。こうした変化に気が付くことができたのもレジデントとして2年間病棟業務を中心に幅広く業務を行ってきたからだと思います。これは実際に働いてみないと分からなかったことだったのでレジデント制度を経験して良かったなと思っています。
現場で学ぶことは山のようにあります。これを1、2年目から経験させていただけたことは今後の薬剤師人生において有意義な時間だったと思います。レジデント制度に興味を持っていただけた方がいればぜひ見学に来てみてください。


S.M(平成31年卒)
 藤沢湘南台病院でのレジデントを修了し、レジデント生活がとても充実していたと実感しています。私が藤沢湘南台病院でのレジデントを志望した理由は、病院見学の際に多職種間の連携が密であると感じたことと、教育制度が確立していたこと、病院全体の雰囲気に魅力を感じたためです。
 実習の薬学生ではなく、レジデントの薬剤師として患者さまに関わることとなり、期待と不安のある日々でしたが、先輩薬剤師をはじめ多くのスタッフの方が職種に関わらず手を差し伸べてくださいました。
 藤沢湘南台病院の薬剤師は、積極的に病棟に行き、患者さまに会える環境が整っています。病棟で様々なスタッフと情報共有することで、私自身ではわからないことを多く知ることができます。
レジデントの教育制度として、急性期から慢性期に至るまでの全病棟で研修ができたことは、今後につながる大きな経験になりました。各病棟担当薬剤師の先輩に見守られる中で、一人の薬剤師として活動することができました。およそ週1回のレポート提出があり、各病棟担当薬剤師の先輩がそのレポートを読み、足りない部分や今後につながるアドバイスをいただきました。
 私が病院見学の際に感じた病院全体の温かい雰囲気は、就職して2年経つ今でも変わりません。まさに地域医療を支える病院として、温かい雰囲気が病院全体に広がっていると感じています。そのため、レジデントを修了した後も、藤沢湘南台病院での勤務を志望し新しい目標に向かって進みたいと思います。
 勉強をしながら不安を抱く薬学生の皆さん、ぜひ藤沢湘南台病院に見学に来てください。


H.M(平成25年卒)
 研修生(現レジデント生)を修了して、早6年が経過しました。
 薬剤師免許を取得後、大学院に進学し、基礎研究に没頭していたので、薬剤師として必要な知識が抜け落ちてしまったことや、入職時、薬剤部内に同期がおらず不安が大きかったことを今でも覚えています。研修期間中は、先輩薬剤師全員が温かく優しく指導していただき、たくさん相談にのっていただきました。
 当院の薬剤師は積極的に医師・看護師を始めとした多職種との連携や提案を行い、患者さまに介入している点が特徴的です。研修を始めた頃は、先輩薬剤師が医師や看護師とのコミュニケーション・提案を容易に行っていることに驚きました。
 研修生というカリキュラムを通して、先輩薬剤師の指導の下、薬剤師が配置されている急性期病棟、慢性期病棟、外来化学療法室の全部署を勉強・経験させていただき、幅広い知識が身に付いたと感じています。また、急性期と慢性期のケアミックス型病院であることから、退院後の生活に合わせた内服の工夫を思考する、提案をするという姿勢が身に付き、現在の病棟業務に活かされていると感じています。
 振り返ると研修生時代の2年間は楽しくもあり、辛くもあった時期ですが、今もやりがいを感じながら病院薬剤師として患者さまと接することができるのは、この2年間でたくさんの勉強・体験ができたことが大きいと思います。