S.K(レジデント2年目)
私は就職活動中色々な病院を調べるうちに、藤沢湘南台病院が薬剤師レジデント制度を採用していることを知り入職しました。2年間の研修期間の中で救急科、消化器内科、循環器内科、外科、整形外科、眼科等すべての病棟で薬剤師業務を学ぶことになっています。
 最初の3か月は調剤室に配属されました。基本的な調剤に加えて院内製剤作製や他職種からの問い合わせ、保険薬局からの問い合わせへの対応など業務は多岐にわたることを知りました。保険薬局からの疑義照会の電話に出たときは、短時間に添付文書や患者情報をチェックし、製薬会社にも確認した上で直接処方医に確認することも多々ありました。服用時間や代替薬などを提案しなければならないケースもあり困ったこともありましたが、その時は先輩薬剤師が「相互作用についてはこれを見ておくといいよ」と資料をくれてフォローしてもらえました。
 夏から始まった病棟業務では、どの病棟でも緊張しながら他職種の方々に顔と名前を覚えてもらうことから始まりました。そんな時、医師が看護師に「この薬剤師さんは○○さんですよ、忘れずに覚えてくださいね!」と笑いながら私を紹介してくれて、その気遣いをとても嬉しく感じたこともありました。
各病棟では、それぞれ1~2か月という短い期間でその専門の臨床知識を身につけなければなりません。戸惑う私に病棟担当の先輩たちは「自分も役に立った本だから見てみて。わからないことがあったら何でも聞いて!」と支えてくれました。また、ある先輩は「今日のこの処方について私が前にまとめた資料が参考になると思うから渡しておくね」と声をかけてくれました。多くの気遣いに関しながら学ぶ病棟研修です。

薬剤師レジデントに課されていることがあります。毎週、何を学んだか、課題は何だったか、その課題を調べた結果どうだったのかなどをレポートにまとめて提出すること。また病棟研修が終わるごとに資料を作って薬剤部内で研修結果を発表することです。資料をまとめるのに悪戦苦闘していますが、それで知識の整理ができています。さらに報告の場では、先輩たちが良かった点を褒めてくださったり、丁寧なアドバイスをくださったりするので、より理解が深まるのを実感できています。

 病棟で少し慣れてくると医師や看護師からも色々質問されるようになってきます。「花粉症の薬で空腹時に飲めて眠くなりにくい薬はあるかな?」「この2つの薬は同じルートで投与しても大丈夫?」「この薬は飲んだらどれくらいで効いてくると患者さまに伝えたらいい?」・・・。薬剤師は頼りにされている、期待に応えられるように頑張ろう!と思います。

1年経った今、私は「薬剤師レジデントとしてこの病院に入って本当によかった」と思っています。まだ皆さんに支えてもらってばかりですが、何年後かには「あなたがいて本当によかった」と患者さまに心から言ってもらえるような病院薬剤師になることを目指して2年目も努力を重ねていきたいと思います。